アラン・レネ『去年マリエンバードで』を観る。冒頭のナレーションとカメラワークからして、圧倒的な「建築映画」だ。壁面を伝うロカイユ模様や格間の装飾のクロースアップ、たびたび映し出される庭園の透視図、鏡の間、そして整形庭園。ドラマを繰り広げる人間たち以上に、建築物と庭園が主人公にみえる。

 

鏡の効果。

 

鏡越しの会話(果たして二人の視線は交わっているのだろうか?)

 

整形庭園、シンメトリー。