映画理論集成―古典理論から記号学の成立へ

映画理論集成―古典理論から記号学の成立へ

この新しいメディア[映画]だけに特有のさまざまな可能性は、空間の動態化という言葉で定義できる。それはとりもなおさず時間の空間化である。この説明はあまりにあたりまえといってよいほどに自明だが、あたりまえであるがゆえに簡単に忘れさられたり無視されたりする真理の類なのである。
アーウィンパノフスキー「映画における様式と素材」、岩本憲児、波多野哲郎『映画理論集成』フィルムアート社、1982年、104-105ページ。)