【メモ】
○モード批評の黎明
トーマス・カーライル(英1795-1881)『衣服哲学』1838年岩波文庫、復刻版2010年)
ゲオルク・ジンメル(独1858-1918)「女性と流行」1908年(『ジンメル・コレクション』ちくま学芸文庫、1999年)
アドルフ・ロース(墺1870-1933)『装飾と犯罪 建築・文化論集』(中央公論美術出版、改訳版:2005年);『虚空へ向けて ロース著作集(1897-1900)』(アセテート、2012年)
ヴァルター・ベンヤミン(独1892-1940)「モードは新しいものの永劫回帰である。にもかかわらず、まさに流行のなかに救出の契機があるだろうか」『セントラルパーク』 (1938-39年)(久保哲司訳、浅井健二郎編訳『ベンヤミン・コレクション①近代の意味』ちくま学芸文庫、2002年(初版:1995年)、393ページ。)
○社会現象としてのファッション
・ソースティン・ヴェブレン『有閑階級の理論』1899年
ジャン・ボードリヤール『消費社会の神話と構造』1970年
ピエール・ブルデューディスタンクシオン』1979年
Cf. 國分功一郎『暇と退屈の倫理学朝日出版社、2011年
○身体・皮膚とファッション
・バーナード・ルドルフスキー『みっともない人体』1971年
・ディディエ・アンジュー『皮膚/自我』1985年
○そもそも批評とは?
・文芸批評、美術批評、映画批評……
・「ファッション批評」の流れ
○「自意識」、「私」、「他者」、「社会(共同体)」
自己イメージを形成、統合、移行(pass)させる⇔自己イメージを分断、断片化させる(e.g. 望ましい女性イメージ)
・「身体」、「皮膚」と「衣服」
・消費と「階級」性
・「他者の欲望を欲望する」動機付け
○ファッションは誰のものか?
・独創的な「芸術家」としてのファッション・デザイナー観(無名の職人としての仕立屋・お針子ではない):シャルル・フレデリック・ウォルトを嚆矢に、19世紀半ばのフランスで成立。