■

集合的記憶

序文――モーリス・アルヴァックス
第1章　集合的記憶と個人的記憶
対照／集団からの離脱による忘却／感情を共有する必要性／厳密に個人的な記憶の可能性／集合的交差の限界としての個人的想い出
第2章　集合的記憶と歴史的記憶
自伝的記憶と歴史的記憶――その外見上の対立／両者の現実の相互浸透（同時代の歴史）／幼少期からの体験された歴史／世代間の生きた紐帯／再構成された想い出／覆い隠された想い出／遠くの枠と近くの環境／集合的記憶と歴史の最終的な対立／歴史、出来事の場面／集合的記憶、伝統の発生地
第3章　集合的記憶と時間
時間の社会区分／ベルクソンの純粋（個人的）持続と「共通の時間」／ベルクソンの主観主義批判／日付、想い出の枠／抽象的時間と現実の時間／「普遍的時間」と歴史的時間／歴史的年代誌と集合的伝統／集合的持続の多様性と異質性／集合的持続の不浸透性／社会的生成の緩慢さと迅速さ／持続的集団の非人格的内容／集団の恒久性と変化、家族の時代／消失した集団の名残り／いわゆる個人的記憶の唯一の基礎である集合的持続
第4章　集合的記憶と空間
空間的枠における集団、物的環境の力／都市の石／敷地と位置変化、集団の場所への執着／空間的基礎のない外見だけの集団――法律的、経済的、宗教的集団／集合的記憶の空間への挿入／法的空間と権利の記憶／経済的空間／宗教的空間
付録ーー集合的記憶と音楽家