京都大学に「京セラ経営哲学寄附講座教員(助教相当)」なるポストが創設されているらしい。
寄附講座についてのWikipedia
研究分野として「社会科学 - 経営学/人文学 - 哲学」とあるが、後者は明らかに「経営哲学」の意味を誤解したものかと……考えてみるに「経営哲学」とは妙な言葉だ。それはPhilosophyの意でないことは勿論、経営の学としてのBusiness administrationとも微妙に異なる。言語化・理論化しにくい暗黙知や経験知の領域に属し、なおかつ精神主義的なニュアンスが強いように思う。この手の「知」とも「道」とも「訓」ともつかないものを、「○○哲学」と呼んでしまうような通俗的「哲学」観が、何を基盤とし、どのような由来と来歴を持つのか、少し気になるところ。