お知らせ

建築史学会の大会シンポジウムの案内が、地中海学会のメーリングリスト経由で回ってきました。なお「建築史学会の会員でなくても御参加いただけます」とのことです。

2006年度建築史学会記念シンポジウム
□日時 2006年4月22日(土) 14:00〜17:00
□会場 東京大学工学部1号館 15番教室
□テーマ 東京論その後
■趣旨
 建築史学史の上で、1980年代は都市史分野の研究が格段に精緻化し、豊富な成果が世に問われた時代であったということができる。とりわけ江戸・東京を素材とした研究は、建築分野のみならず日本史、法制史、社会学、文学など、さまざまな領域からも優れた論考が相次いで発表され、あたかも江戸・東京論ブームの様相を呈したことは記憶に新しい。
 この記念シンポジウムでは、ブームの火付け役であり、研究をリードした中心人物である藤森照信氏、初田亨氏、陣内秀信氏をお招きし、当時の時代背景、研究史上の問題意識などを振り返り、その後の研究の展開を語っていただく(第1部)。そして80年代から現在に至るおよそ20年の東京の変化を辿りながら、現在の東京について自由に語っていただくことにしたい(第2部)。
 1980年代の東京はバブル経済が最高潮に達した時期であり、地価高騰と規制緩和によって多くの建築がスクラップアンドビルドされ、大規模な都市再開発が進行した。そして長い不況の時期を経て、いま再び華やかな都市再開発に世間の耳目が集まるようになってきた。この20年の動きを都市研究者としてどうみるかは、今後の都市史研究のあり方を考える上でもきわめて重要である。
■プログラム
趣旨説明 伊藤毅東京大学
第1部 それぞれの東京論 14:00〜15:30
(1)『明治の東京計画』その後 藤森照信東京大学
(2)『都市の明治』その後 初田亨(工学院大学
(3)『東京の空間人類学』その後 陣内秀信(法政大学)
第2部 東京の20年 15:45〜17:00 
司会 伊藤毅
鼎談 藤森照信+初田亨+陣内秀信
質疑・討論

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