2015-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『ユリイカ』2015年1月号「特集:ゴダール2015」発売中です。ゴダールにとってはもちろん、映画の歴史においても間違いなく新機軸となるであろう最新作『さらば、愛の言葉よ』を中心に、充実のインタヴュー、対談、論考です。私もゴダールによる建築空間とそ…

ひたすら糸を吐く蜘蛛のような生活に倦んで、ブニュエルの『忘れられた人々』を観る。メキシコで写したという、地面にへばりつくような貧民窟、すぐ向こうを走るハイウェイ、工事中の自動車道の橋脚、感化院を脱走した青年がねぐらにする、廃墟なのか工事中…

盲者の記憶―自画像およびその他の廃墟作者: ジャックデリダ,Jacques Derrida,鵜飼哲出版社/メーカー: みすず書房発売日: 1998/11/17メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 25回この商品を含むブログ (15件) を見る [シャルダンの自画像においては]今度は目…

羊皮紙に尖筆で記すこと/消すこと

動物の皮膚のような物質の表面に徴をつけるときの、野蛮とは言わぬまでも激しい行為について、私たちは心に留めておくべきである。人は先のとがった器具を用いて何らかの方法で動物の皮膚に穴を開け、凸凹にし、「傷つけ」なければならない。書き込んだもの…

展覧会最終日滑り込み×2、Esprit Dior展と「リー・ミンウェイとその関係」展へ。 いくつかメモ書き ☆Esprit Dior ・「ムッシュ・ディオール」による伝説化されたシルエットやモティーフの、後任デザイナーたちによる「解釈」や「引用」(=自メゾンの「アー…