2014-06-01から1ヶ月間の記事一覧

お知らせ

『ユリイカ』最新号のウェス・アンダーソン特集「『グランド・ブダペスト・ホテル』へようこそ!」(http://www.seidosha.co.jp/index.php?9784791702725)に、不肖ながら私も「映画における服飾的細部と着崩される文体(スタイル)」を寄稿いたしました。彼の…

衣裳を語る言葉:制服の美学

昭和幻燈館 (中公文庫)作者: 久世光彦出版社/メーカー: 中央公論社発売日: 1992/08/01メディア: 文庫 クリック: 15回この商品を含むブログ (9件) を見る 私は秩序というものは、漆黒または濃紺、あるいは純白の制服の内側に端然と在るものだと思っている。そ…

☆吸血鬼というモティーフ ブラム・ダイクストラなど、ファム・ファタール研究で著名な批評家たちは、男性に悪い運命を持ち込むファム・ファタールとして、サロメやギネヴィア、シャロットの姫などをあげてその象徴性の分析をしているが、その際しばしば、フ…

そごう美術館(そごう横浜店6F)で開催中の「SIMON DOLL 四谷シモン」展に、漸く足を運ぶ。ずっと見たいと思っていた、氏の全活動年代を通した人形作品の数々と対面する。写真で見たのでは分からないディテールやマチエールまで具に観察できて、色々と新鮮な…

客体としての男性(homme objet)について

・ジャン=ポール・ゴルチエ、メンズプレタの初コレクション「l'homme objet (Boy Toy)」(1984年)について語る A year later [in 1984], men wear skirts and prance about sporting outfits cut low in the back. "A piece of clothing doesn't have a gen…