2013-09-01から1ヶ月間の記事一覧

・ボードレール『現代生活の画家』(初出1863年)収録のエッセイ「化粧礼讃(Eloge du maquillage)」より ゆえに流行[ルビ:モード]とは、人間の脳髄の中で、自然な生命がそこに積み上げる粗野なもの、地上的なもの、不潔なものすべての上に浮かび残る、理…

「図書館」という空間

・ヴァールブルクの図書館:「良き隣人の法則」 ・ボルヘスの図書館 ・19世紀の図書館一般:書庫と閲覧室の分離。収納数の増大と図書分類法、機能主義。・今日の巨大アーカイヴズ(日本国立国会図書館、フランスのBnFなど):情報ネットワークによる検索シス…

アートフル・サイエンス―啓蒙時代の娯楽と凋落する視覚教育作者: バーバラ・M.スタフォード,Barbara Maria Stafford,高山宏出版社/メーカー: 産業図書発売日: 1997/03/01メディア: 単行本 クリック: 17回この商品を含むブログ (17件) を見る 論理が気紛れに…

理神論の時代のピュグマリオン・イメージ復活について

ピュグマリオン効果―シミュラークルの歴史人類学作者: ヴィクトル・I.ストイキツァ,Victor I. Stoichita,松原知生出版社/メーカー: ありな書房発売日: 2006/06メディア: 単行本 クリック: 32回この商品を含むブログ (8件) を見る 18世紀において、生ける彫像…

本日は、白井秀和氏のルドゥ註釈で言及されていたJames Stevens Curlの著『The Egyptian Revival』を検分。 要は、ルドゥの(その奇矯さで有名な)建築図「ブザンソンの劇場への一瞥」が、アルベルティの肖像コイン(15世紀半ば制作)裏面に彫られた「翼を持…

国立新美術館のアンドレア・グルスキー展(http://gursky.jp/)とアメリカン・ポップ・アート展(http://www.nact.jp/exhibition_special/2013/american_pop_art/index.html)へ。 グルスキー展はartscapeに掲載された展評(http://artscape.jp/focus/100892…

ユートピア的身体/ヘテロトピア (叢書言語の政治)作者: ミシェルフーコー,Michel Foucault,佐藤嘉幸出版社/メーカー: 水声社発売日: 2013/06メディア: 単行本この商品を含むブログ (5件) を見るフーコーの「ユートピア的身体」(初出はラジオ局「フランス・…

身体の分節化/運動する身体

『百科全書』の図版集に収められた、デッサン用マネキンの図。ジャック・プルーストによる解説は以下の通り。 組み立てた人台とそれを種々の部分に分けたもの。人台は銅、鉄、コルクあるいは髪の毛で作り、セーム革で覆う。第3図[上図の左]の点線で示した…

ディドロやグーシエにとっては、また、アンシクロペディスト一般にとっては、世界は全く解読が可能な、開かれた大きな書物なのだ。その書物がそれ以前に「解読され」なかったのは、あまりにも多くの偏見から書物が「開かれる」のを妨げられていたからであり…

フランス百科全書絵引作者: ジャック・プルースト出版社/メーカー: 平凡社発売日: 1985/09メディア: 大型本 クリック: 1回この商品を含むブログを見る