2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

破壊者としての時/クロノス

出典:パノフスキー『イコノロジー研究』上巻、ちくま学芸文庫。イコノロジー研究〈上〉 (ちくま学芸文庫)作者: エルヴィンパノフスキー,Erwin Panofsky,浅野徹,塚田孝雄,福部信敏,阿天坊耀,永沢峻出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2002/11/01メディア: 文…

技術が担保する「人形」とその隣接領域について。☆ルネサンス期の奉納蝋人形(ex voto)の技術が、18世紀後半には蝋製解剖学模型(ムラージュ、ラ・スペコラ博物館やサン・ルイ病院のものが有名)の分野に流入したことはよく知られているけれど、ラ・スペコ…

私のためのメモ:ユートピア都市の性愛

・性愛:『愛の新世界』(執筆から約150年後の1967年公刊、シモーヌ・ドゥヴー=オレスキエヴィッチ校訂)→本能の解放を肯定 c.f.従来の「ユートピア」構想:性愛とは厳格な倫理の下に厳密に管理されるべきもの。結婚・再生産と直結した性愛のみを肯定。 c.f.…

テクストの中の廃墟

人の目に触れうるものの中で、この荒れた僧院ほど悲しい光景を見せるものはない。もとの教会

日曜日、迷える自律神経たちをなだめながら、町田市立国際版画美術館で開催中の「空想の建築 ピラネージから野又穫」展へ。 2000年前後に、この手の「紙上建築」や「ヴァーチュアル・アーキテクチャー」を語る言説が溢れかえったこともあり(「未来都市の考…

こちらのエントリ(http://d.hatena.ne.jp/baby-alone/20110618)とも関連する、ルドゥと国立土木学校(Ponts et Chaussés)との関係について。 ルドゥは1771年、ルイ15世より、ロレーヌとフランシュ=コンテ地方の製塩所監督官(commissaire aux salines)の…

18世紀の身体と性の管理

知への意志 (性の歴史)作者: ミシェル・フーコー,渡辺守章,Michel Foucault出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1986/09/01メディア: 単行本購入: 7人 クリック: 69回この商品を含むブログ (97件) を見る 18世紀における権力の技術にとって大きな新しい様相の一…