2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

岩石の摩滅や肉体の衰耗などに見られるこのような腐蝕は、人間の働きを思い起こさせる。古ぼけた壁に出来るあのしみやかびは――それらは、レオナルドにとっては、ほんのちょっとした断片のなかに認識されるべき或るひとつの世界の「部分」なのだ――われわれに…

埼玉大学ヨーロッパ文化特殊講義

第5回:書物の中の都市/書物としての都市―ルドゥー、サド、ビュトール書物について―その形而下学と形而上学作者: 清水徹出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2001/07/25メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 29回この商品を含むブログ (10件) を見る1)視覚に…

フランクフルトで開催された、第9回エコール・ド・プランタンに参加してきました。報告はこちらに→http://utcp.c.u-tokyo.ac.jp/blog/2011/05/post-452/

埼玉大学ヨーロッパ文化特殊講義

第4回:記憶装置(みんなのメモ帳)としての都市空間都市空間に蓄積されていく個人的・集合的記憶/その忘却と想起をめぐる表象の4類型 1.地層に累積した記憶を、イメージとして召還する試み:ピラネージの「古代ローマ」 ※ジョヴァンニ・バッティスタ・ピ…

埼玉大学ヨーロッパ文化特殊講義

第3回:異時間都市の考古学――カミッロ、カナレット、ピラネージ 【講義概要・図版情報】 1.記憶の場としての劇場空間と都市 古代の記憶術=場所/イメージと記憶との結合。一連の「文章」を暗記するための手法である→想像内の建築物を「正しい順序で」巡り…