2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧

バラバラ死体とモダニティ

The Body in Pieces: The Fragment As a Metaphor of Modernity (The Walter Neurath Memorial Lectures, Number 26)作者: Linda Nochlin出版社/メーカー: Thames & Hudson発売日: 2001/10メディア: ペーパーバック購入: 2人 クリック: 9回この商品を含むブ…

畳みじわ

左・中央)Frans II Pourbus《最後の晩餐》1618年(ルーヴル美術館):耳慣れない名前の画家だが、この晩餐図はプッサンも激賞したという。 右)エドゥアール・マネ《静物:テーブルの上の果物》1864年(オルセー美術館) セザンヌが描く「テーブルと果物」…

重畳と分裂

l'Ecole nationale des ponts et chaussées(土木建築技術に特化した国立高等学院)の図書館にて、ちょっと面白い図面を何枚か見つける。地図や建築図面、ボザール流のデッサン、まったく無関係なトランプのカードなどが、いわゆる「トロンプ・ルイユ」の手…

ルーヴルの異邦人

ディジョンのエコール・デ・ボザール出身で、今やフランスを代表する売れっ子アーティストとなったYan Pei-Ming(嚴培明)のエキシビションが、なんとルーヴルで開催中であった。余りにも有名なレオナルドの《モナリザ》を通り過ぎると、突き当りには「モナ…

書物のパレルゴン

うっかり「人違い」で閲覧してしまった、16世紀の医師ジョヴァンニ・バッティスタ・モンターノによるラテン語の医学書。 表紙に使われているのは羊皮紙だろうか、独特の甘い芳香がする。 開くと随所にメモ書きや悪戯書き(?)が。 王立図書館だった頃のスタ…

北方紀行

シャンパーニュ(エペルネ、ランス)とアルザス(ストラスブール、コルマール)の写真をアップロードしました。 シャンパーニュ:http://f.hatena.ne.jp/baby-alone/champagne/?sort=old コルマール:http://f.hatena.ne.jp/baby-alone/colmar/?sort=new ス…

TERRE NATALE : AILLEURS COMME ICI @ Fondation Cartier

実は2日からパリに来ている。宿にほど近いダンフェール・ロシュロー駅界隈をうろうろしていたら、カルティエ財団(Fondation Cartier)を示す標識を発見。一度出掛けてみたいと思っていたギャラリーだったので、渡りに舟と足を向ける。 現在開催されているの…