2007-03-01から1ヶ月間の記事一覧

日本における西洋美術史/西洋との対話

矢代幸雄の「西洋との対話」を本格的に分析するに当たって、補助線になるかならないか分からないけどひとまず借りてみた書籍。ルネサンス研究 ルネサンスの芸術家 (下村寅太郎著作集)作者: 下村寅太郎出版社/メーカー: みすず書房発売日: 1989/06メディア: …

ヴィンケルマンが「端緒」とされるギリシア熱の背景について。 ヴィンケルマンが「ギリシア人の精神」を推奨したことは、その当時としては珍しいことだった。最後に彼が住んだローマは、ローマ・カトリックの中世とルネサンスを通じてヨーロッパ文明の起源で…

アロイス・リーグル『近代の記念物崇拝――その性格と起源(Der moderne Denkmalkultus : sein Wesen, seine Entstehung)』(Wien : Braumueller, 1903) 歴史的記念物における「古さ」という価値について。 最新仏訳版:Aloïs Riegl, Le Culte moderne des m…

悪の華 (新潮文庫)作者: ボードレール,堀口大學出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1953/11/03メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 55回この商品を含むブログ (50件) を見る阿片常用者の告白 (岩波文庫)作者: ド・クインシー,Thomas De Quincey,野島秀勝出版社/…

美術をめぐる諸制度について

「美的」な事物を通して人を「教育」するという発想の源泉人間の美的教育について (叢書・ウニベルシタス (775))作者: フリードリヒ・フォン・シラー,小栗孝則出版社/メーカー: 法政大学出版局発売日: 2003/06メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含む…

フランスのピラネージ関連の研究者 Baldine Saint-Girons(パリ第10大学) プロフィールのページ:http://www.u-paris10.fr/67236095/0/fiche_E__pagelibre/ 18世紀の美学思想(特に崇高論)、ならびに同時代の芸術的・思弁的実践(絵画・建築・造園術・風景…

最近の読了本

草迷宮 (岩波文庫)作者: 泉鏡花出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1985/08/16メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 44回この商品を含むブログ (28件) を見る語り手や登場人物の人称が、場面毎に移り変わっていって、初めはなんとも戸惑うnarrationの構造である…